ひよこと猫のFX歴史シリーズ 第1話

読み物

ダウ理論は、ただの高値・安値の話ではありません。 チャールズ・ダウが見ていたのは、チャートの向こう側にある人間と経済の流れでした。


ひよこと猫のFX歴史シリーズ 第1話

ダウ理論のおっさん チャートが存在しなかった時代
※この会話は読み物として脚色しています。史実の要点は最後にまとめています。
🐱ねこ
ダウ理論ってあるじゃん?
🐣ひよこ
あるす
🐱ねこ
FXやっとる人がみんな言うやつ
🐣ひよこ
だいたい言うす
🐱ねこ
高値更新! 安値更新! トレンド発生! みたいなやつ!
🐣ひよこ
そんな感じす
🐱ねこ
すげーよね
🐣ひよこ
なにが?
🐱ねこ
ダウさん
🐣ひよこ
ああ
🐱ねこ
1900年くらいの人でしょ?
🐣ひよこ
そうす
🐱ねこ
そのころから チャートみて 三尊天井! ヘッドアンドショルダー! ダブルトップ! とかやってたんだね! ロマン感じるーー!
間
🐣ひよこ
紙す
🐱ねこ
へ?
🐣ひよこ
紙
🐱ねこ
いやいや
🐣ひよこ
紙
🐱ねこ
チャートは?
🐣ひよこ
今みたいなのはない
🐱ねこ
モニターは?
🐣ひよこ
ない
🐱ねこ
スマホは?
🐣ひよこ
ない
🐱ねこ
MT5は?
🐣ひよこ
あるわけない
🐱ねこ
えええええ!?
1900年ごろ
アメリカ
🐣ひよこ
当時の最先端は ティッカーテープ
機械アップ
カタカタカタカタ
カタカタカタカタ
USA 100
USA 101
USA 102
🐱ねこ
・・・
🐣ひよこ
カタカタカタ
🐱ねこ
・・・
🐣ひよこ
カタカタカタ
🐱ねこ
地獄じゃん
🐣ひよこ
地獄す
🐱ねこ
そんなので分析できるん?
🐣ひよこ
だからすごいんす
🐱ねこ
天才?
🐣ひよこ
いや 最初はただのおっさん
🐱ねこ
え?
🐣ひよこ
しかも農家の息子
1850年ごろ アメリカの田舎
少年ダウ百姓はいやじゃ(;´д`)
父畑を耕せ
少年ダウだりー(;´д`)
父牛の世話をしろ
少年ダウだりー(;´д`)
父農家を継げ
少年ダウもっとだりー(;´д`)
🐱ねこ
失礼な息子だな
🐣ひよこ
でも当時の農業は超重労働
炎天下:暑い
吹雪:寒い
大雨:雨
枯れた畑:不作
虫だらけ:虫
🐱ねこ
うん だりー
🐣ひよこ
だろ?
🐱ねこ
だりー
🐣ひよこ
なのでダウ少年 記者になる
🐱ねこ
おお! 出世!
🐣ひよこ
そう思うじゃん?
新聞社
編集長市場記事を書け
ダウやったぜ!
編集長ほれ
カタカタカタカタ
ダウなんじゃこれ
編集長ティッカーテープだ
カタカタカタ
ダウなんじゃこれ
編集長相場だ
カタカタカタ
ダウなんじゃこれ
編集長毎日見ろ
ダウだりー(;´д`)
🐱ねこ
また言った
🐣ひよこ
実際だりーと思う
数年後
カタカタカタ
ダウ・・・
カタカタカタ
ダウ・・・
カタカタカタ
ダウあれ?
🐱ねこ
お?
ダウまた鉄道株が先に動いた
翌週
ダウ工業株も上がった
翌月
ダウまた同じじゃ
🐱ねこ
お?
ダウ偶然か?
数か月後
ダウまたじゃ
🐱ねこ
お?
ダウなんかあるぞ
🐣ひよこ
ここがスタート地点
🐱ねこ
ダウ理論?
🐣ひよこ
まだ
🐱ねこ
まだ?
🐣ひよこ
まだただの 「なんか変だぞ」 段階
🐱ねこ
なるほど
🐣ひよこ
そしてダウは 数字を見るのをやめる
🐱ねこ
え?
🐣ひよこ
数字の向こうを見る
工場 ↓ 物を運ぶ鉄道 ↓ 働く人 ↓ 景気 ↓ 株価
🐣ひよこ
工場が忙しい ↓ 物を運ぶ鉄道も忙しい ↓ 景気が良い ↓ 株が上がる
🐱ねこ
おお
🐣ひよこ
つまり 価格じゃない
🐱ねこ
うん
🐣ひよこ
人間が見えてきた
🐱ねこ
おおーーー!
ティッカーテープを見つめるダウ

その向こうに

工場
鉄道
投資家
働く人々
チャールズ・ダウは新聞記者だった。

彼はチャートを見る前に
人間を見ていた。
道具は紙テープからディスプレイに変わった。

しかし市場を動かしているのが人間であることは
今も昔も変わらない。
🐱ねこ
つまり・・・
🐣ひよこ
チャートの向こうを見ろってことす
🐱ねこ
かっけぇ・・・

最後にまとめ

チャールズ・ダウは、1851年にアメリカで生まれた新聞記者です。

後に金融ニュース会社「ダウ・ジョーンズ社」を共同設立し、現在も続く『ウォール・ストリート・ジャーナル』の創刊にも関わりました。

彼が生きた時代には、今のようなチャートソフトもスマホもありません。

市場の価格は電信で送られ、ティッカーテープと呼ばれる紙に印字されていました。

ダウはその紙切れを毎日観察し続けました。

そして気付いたのです。

市場は単なる数字の集まりではない。

景気が良くなれば工場が忙しくなる。

工場が忙しくなれば鉄道も忙しくなる。

企業活動の変化は、やがて株価にも現れる。

つまり価格の裏には、人間の行動と経済の流れがあるということです。

実はダウ自身が「ダウ理論」という本を書いたわけではありません。

彼の死後、残された記事や社説を研究した人々が、その考え方を整理し、『ダウ理論』として体系化しました。

現在では、「高値更新なら上昇トレンド」「安値更新なら下降トレンド」という形で紹介されることが多くなりました。

もちろんそれも大切な考え方です。

しかしダウが本当に見ようとしていたのは、チャートの形そのものではなく、その背後にある市場全体の流れだったのかもしれません。

なぜ人々は買うのか。

なぜ人々は売るのか。

何を期待し、何を恐れているのか。

道具は紙テープからディスプレイへ変わりました。

けれど市場を動かしているのが人間であることは、今も昔も変わりません。

チャートの向こうには、人間の欲望、恐怖、期待、葛藤、そして思惑があります。

ダウが見ていたのは、高値や安値ではなく、その向こう側だったのかもしれません。

おわり(;´Д`)