ダウ理論は、ただの高値・安値の話ではありません。 チャールズ・ダウが見ていたのは、チャートの向こう側にある人間と経済の流れでした。
ひよこと猫のFX歴史シリーズ 第1話
アメリカ
カタカタカタカタ
カタカタカタカタ
USA 100 USA 101 USA 102
吹雪:寒い
大雨:雨
枯れた畑:不作
虫だらけ:虫
その向こうに
工場
鉄道
投資家
働く人々
彼はチャートを見る前に
人間を見ていた。
しかし市場を動かしているのが人間であることは
今も昔も変わらない。
最後にまとめ
チャールズ・ダウは、1851年にアメリカで生まれた新聞記者です。
後に金融ニュース会社「ダウ・ジョーンズ社」を共同設立し、現在も続く『ウォール・ストリート・ジャーナル』の創刊にも関わりました。
彼が生きた時代には、今のようなチャートソフトもスマホもありません。
市場の価格は電信で送られ、ティッカーテープと呼ばれる紙に印字されていました。
ダウはその紙切れを毎日観察し続けました。
そして気付いたのです。
市場は単なる数字の集まりではない。
景気が良くなれば工場が忙しくなる。
工場が忙しくなれば鉄道も忙しくなる。
企業活動の変化は、やがて株価にも現れる。
つまり価格の裏には、人間の行動と経済の流れがあるということです。
実はダウ自身が「ダウ理論」という本を書いたわけではありません。
彼の死後、残された記事や社説を研究した人々が、その考え方を整理し、『ダウ理論』として体系化しました。
現在では、「高値更新なら上昇トレンド」「安値更新なら下降トレンド」という形で紹介されることが多くなりました。
もちろんそれも大切な考え方です。
しかしダウが本当に見ようとしていたのは、チャートの形そのものではなく、その背後にある市場全体の流れだったのかもしれません。
なぜ人々は買うのか。
なぜ人々は売るのか。
何を期待し、何を恐れているのか。
道具は紙テープからディスプレイへ変わりました。
けれど市場を動かしているのが人間であることは、今も昔も変わりません。
チャートの向こうには、人間の欲望、恐怖、期待、葛藤、そして思惑があります。
ダウが見ていたのは、高値や安値ではなく、その向こう側だったのかもしれません。
おわり(;´Д`)



