ひよこ式ぴんぽん打法 Ver0.1|レンジ・ドリフト・加速で打ち方を変える

トレード技術

未来を当てるのではなく、今の相場の状態を見て打ち方を変える。レンジ・ドリフト・加速の3分類で考える、ひよこ式ぴんぽん打法 Ver0.1。

ひよこ式ぴんぽん打法 Ver0.1

~レンジ・ドリフト・加速で打ち方を変える~

1. 前回のふり返り

大局と戦況は別

前回の記事では、

落ちている相場でショートしているのに、なぜ資金が減るのか

という話を書きました。

たとえば、大きな流れでは下。

だからショート目線。

それ自体は、間違っていないことがあります。

でも、相場は一直線には動きません。

下落相場の中にも、強い戻りがあります。

上昇相場の中にも、深い押しがあります。

つまり、

大局の方向と、

今この瞬間の戦況は、

必ずしも同じではありません。

ここを間違えると、

「方向は合っていたのに負ける」

ということが起こります。

そこで今回は、私がスキャルピングで使っている考え方をまとめてみます。

2. これは予想メソッドではありません

最初に言っておきたいのですが、

これは、

「スキャルピングが一番すごい」

とか、

「スイングやデイトレードより優れている」

という話ではありません。

私がスキャルピングをする上での、基本姿勢や考え方を、かなりコンパクトにまとめたものです。

そして、この考え方は、

上がるか下がるかを当てるためのものではありません。

スキャルピングで大切なのは、

「未来を当てること」

ではなく、

今の状況に合わせて、自分はどう打つのか

を決めることだと思っています。

相場を予想するというより、

今の相場を見て、

打つのか、待つのか、逃げるのか、握るのか。

それを決めるための考え方です。

私はこれを、

ひよこ式ぴんぽん打法

と呼ぶことにしました。

なぜ「ぴんぽん」なのか

なぜ「ぴんぽん」なのかというと、

私はスキャルピングを、

一方的に未来を当てにいくものというより、

来た球に対して、どう返すかを決めるもの

に近いと考えているからです。

強く打てる球なら打つ。

難しい球なら返すだけ。

無理な球なら見送る。

相場もそれに近いと思っています。

全部の球をスマッシュする必要はありません。

全部の相場で勝負する必要もありません。

自分が打ちやすい球だけを選んで、無理なく返していく。

そんなイメージです。

まず相場を、ざっくり3つに分類します。

  • レンジ
  • ドリフト
  • 加速

この3つです。

レンジ・ドリフト・加速の3つの相場タイプ比較

レンジ・ドリフト・加速のざっくり比較です。細かく当てるというより、今どの状態なのかを見るための分類です。

① レンジ

レンジは、価格が行ったり来たりする状態です。

上に行ったと思ったら戻ってくる。

下に抜けたと思ったら戻ってくる。

高値や安値を明確に更新できず、同じような場所で跳ね返されやすい相場です。

レンジでやること

レンジで大事なのは、

小さく取ること

です。

大きく伸ばそうとすると、せっかく乗った利益がすぐ戻ってしまいます。

この相場では、

  • 小さく利確する
  • 回数で利益を積み上げる
  • 無理に握らない
  • ブレイクを決めつけない

ことを意識します。

レンジでは、コツコツ積み上げることが大切になってくると思います。

ここで欲張ると、

「もう少し伸びるかも」

と思ったところで戻され、利益が消えてしまいます。

だからレンジでは、

回転で稼ぐ。

これが基本です。

ひよこ的には、

「ちょっと取って、また次」

くらいの気持ちです。

② ドリフト

ドリフトは、じわじわ上昇、またはじわじわ下降する相場です。

一見レンジにも見えます。

ただ、よく見ると、少しずつ高値を更新している。

または、少しずつ安値を更新している。

そんな相場です。

ドリフトが難しい理由

この相場は、私は一番難しいと思っています。

理由は、

レンジにも見えるし、トレンドにも見えるからです。

方向はあります。

でも勢いはそこまで強くない。

だから途中で戻しが入ります。

その戻しで狩られやすい。

売ったら戻る。

買ったら押す。

方向は合っているのに、エントリーのタイミングが悪いと負ける。

そんなことが起こりやすいのがドリフトです。

前回の記事で書いた、

方向は合っているのに負ける

が起きやすいのも、このドリフトです。

大きく見れば方向は出ている。

でも、途中の戻しが深い。

だから入り方を間違えると、何度も削られます。

さらに厄介なのは、このドリフトが最後に加速することもある点です。

じわじわ進んでいた相場が、ある瞬間から一気に走り出すことがあります。

だから、

「これはドリフトなのか」

「もう加速に入ったのか」

その見極めがとても難しいです。

ドリフトでやること

ドリフトで大切なのは、

勝つことより、負けないこと

です。

この相場では、

  • 方向だけ合わせる
  • 難しければスルーする
  • 大きく狙わない
  • 途中の戻しに巻き込まれない
  • 無理に何度も入り直さない

ことを意識します。

ドリフトは、

「なんとなく取れそう」

に見えます。

でも実際には、一番だまされやすい相場です。

だから私は、この相場では無理をしません。

分かりにくいならスルー。

入るなら小さく。

伸びないなら逃げる。

ここでは、

守ること

が大切です。

ひよこ的には、

「勝ちに行く」というより、

「変なところでやられない」

を優先します。

③ 加速

加速は、一気に走る相場です。

片方向に勢いがつき、戻しが浅くなります。

ローソク足が連続し、押しや戻りをほとんど作らずに進んでいくことがあります。

スキャルピングでは、最も利益を伸ばしやすい相場だと思っています。

加速でやること

加速でやることは、シンプルです。

握ります。

利益が伸びている間は持ちます。

加速が続いている間は、小さな戻しで降りすぎないようにします。

ただし、加速が止まったと思ったら利確します。

もっと伸びることもあります。

でも私は、基本的には追撃しません。

一度利確したら、インターバルを置きます。

そして、次の加速を待ちます。

ただし、加速は気づくのが遅れることもあります。

「もう遅いかも」

と思った時は、無理に追いかけません。

加速は取れたらおいしいですが、遅れて飛び乗ると、天井や底をつかむこともあります。

なので、加速だからといって、何でもかんでも飛び乗るわけではありません。

全部取る必要はない

加速相場で大切なのは、全部の値幅を取ろうとしないことです。

天井から天井まで。

底から底まで。

全部取ろうとすると、最後に欲が出ます。

そして、せっかく伸びた利益を戻してしまいます。

だから私は、

加速している部分だけをいただく

という意識で見ています。

一番おいしいところだけでいい。

全部取らなくていい。

これくらいの方が、スキャルピングでは安定しやすいと思っています。

3. この考え方で一番大切なこと

私がぴんぽん打法で一番意識しているのは、

値段の予想ではありません。

もちろん分析はします。

サポートやレジスタンスも見ます。

移動平均線も見ます。

上位足も見ます。

ただ、スキャルピングで最も重視しているのは、

今はどの状態なのか

です。

レンジなのか。

ドリフトなのか。

加速なのか。

それによって、打ち方を変えます。

レンジなら回転。
ドリフトなら守る。
加速なら握る。

レンジなら回転

レンジなら、小さく利確して回転します。

伸ばそうとしすぎません。

行ったり来たりする相場なので、欲張らず、コツコツ取ります。

ドリフトなら守る

ドリフトなら、方向だけ合わせます。

ただし、だまされやすいので無理をしません。

難しければスルーします。

勝つことより、負けないことを優先します。

加速なら握る

加速なら、利益を伸ばします。

勢いが続いている間は持ちます。

ただし、止まったと思ったら利確します。

加速が終わった後は追撃せず、次のチャンスを待ちます。

4. まとめ

相場は複雑です。

本当は、もっと細かく分類できると思います。

でも私は、スキャルピングでは、細かく考えすぎるより、まずは大きく3つに分けた方が使いやすいと感じています。

  • レンジ
  • ドリフト
  • 加速

この3つです。

そして、それぞれで戦い方を変えます。

レンジなら、回転。
ドリフトなら、守る。
加速なら、握る。

これは、相場を予想するためのメソッドではありません。

今の状況に合わせて、どう打つかを決めるための考え方です。

全部の値幅を狙う必要はありません。

毎回勝つ必要もありません。

自分に有利な相場だけを選んで、自分に合った打ち方をする。

それが、私の考える

ひよこ式ぴんぽん打法 Ver0.1

です。

最後に

まだ言葉足らずなところもあると思います。

実際の相場では、レンジとドリフトの中間のような場面もあります。

ドリフトと加速の境目が分かりにくいこともあります。

時間足によって、見え方が変わることもあります。

だからこれは、完成版ではありません。

まずは Ver0.1 です。

これから実際の相場で検証しながら、少しずつアップデートしていきたいと思います。