まじめに頑張る人ほど、相場が変わった日に苦しくなる理由

初心者向け

武器を増やす前に「逃げ方」を決めておこう🐥

相場が急に大きく動き始めると、まじめに勉強している人ほど苦しくなることがあります。

これまで使っていた手法を見直す。

インジケーターを増やす。

別の動画や解説を探す。

「何とか今の相場に対応しなければ」と、一生懸命になるからです。

でも、そこで必要なのは、新しい武器をすぐに増やすことではないかもしれません。

戦場そのものが変わったなら、まず一度引いて、自分が今まで戦っていた場所と同じなのかを確かめる。

そして、分からなければ戦わない。

FXでは、逃げてもええんです🐥

相場では、ときどき戦場が変わる

長く続いたレンジ相場から、突然強いトレンド相場へ。

今回のゴールドでも、強い材料をきっかけに、それまでとは違う大きな値動きが見られました。

こういうとき、相場では突然「戦場」が変わります。

合戦でいえば、昨日までは鉄砲で無双できていた。

ところが今日、戦場へ出てみたら、地形も天候も相手の装備も変わっている。

昨日と同じ戦法を続けても、ほとんど通用しない。

相場も似ています。

昨日まで機能していた考え方が、相場環境の変化によって急に合わなくなることがあります。

レンジで覚えた「そろそろ」が通用しなくなる

レンジ相場では、

「ここまで上がったら、そろそろ落ちる」

「少し待てば、また戻ってくる」

という動きが何度も見られることがあります。

ところが、強い材料をきっかけにトレンド相場へ切り替わる。

すると、

「そろそろ落ちる」

落ちない。

「さすがにここまで来たら落ちる」

まだ落ちない。

少し下がった。

「やっぱり落ちる!」

と思ったら、すぐに買われてさらに上へ。

今度は流れについていこうと買ったら、そこから強く押される。

「だったら押し目買いだ」

押し目だと思ったら、予想以上に深く下がる。

「じゃあ逆張りか?」

もう、わけが分からん(;´Д`)

レンジで価格が戻る経験が続くと、私たちはいつの間にか、

「今回も待てば戻る」

と覚えてしまいやすくなります。

しかし、強いトレンドが発生しているときには、戻らないまま進むことがあります。

それまで助けてくれていた経験が、別の相場環境では大きな損失につながることもあるのです。

負け始めると「今の武器が悪い」と思ってしまう

昨日まで通用していた方法で、急に負け始めた。

すると、

「この手法は、もう使えないのでは?」

「今のインジケーターが悪いのでは?」

「別の方法なら、今の相場でも勝てるのでは?」

と考え始めます。

合戦でいえば、刀で敵に負け始めたときに、

「負けたのは刀が悪いからだ」

と思い、戦場の真ん中で弓へ持ち替えるようなものです。

弓でもうまくいかなかったら、今度は鉄砲。

それでも負けたら、槍、脇差、体術まで増えていく。

でも、本当に刀だけが原因だったのでしょうか。

地形が変わったのかもしれない。

天候が変わったのかもしれない。

相手の戦い方が変わったのかもしれない。

自分が疲れていたのかもしれない。

FXでも同じです。

手法そのものが使えなくなったのではなく、相場環境が変わり、その手法が得意ではない状況になっただけかもしれません。

それを確認しないまま、負けるたびに手法やインジケーターを変更すると、何が原因だったのか分からなくなります。

戦場の真ん中で武器を持ち替えるひよこと、いったん撤退して状況を確認するひよこ

武器を変えることが悪いわけではない

戦場が変われば、武器や戦い方を変える必要があることもあります。

武器を変えること自体が悪いわけではありません。

一度戦場から離れて、

「今はどのような相場なのか」

「これまでと何が変わったのか」

「自分が理解できる状況なのか」

を確認したうえで、適した武器を選び直すのは立派な作戦です。

問題なのは、負けるたびに戦場の真ん中で武器を持ち替えることです。

切られながら刀を捨て、弓を持ち、さらに鉄砲を探していても、落ち着いて使えるはずがありません。

まず逃げる。

傷の状態と戦場を確認する。

武器を選び直すなら、それからです。

勝ち方は変わる。でも、大きく負ける流れは似ている

レンジ相場とトレンド相場では、通用しやすい考え方が変わります。

順張り、逆張り、押し目、戻り、ブレイク。

相場環境によって、それぞれの有利・不利も変わります。

勝ち方は変わる。

でも、大きく負けるまでの流れは、それほど変わりません。

例えば、

  • 分からないのに参加する
  • 損失を取り返そうとする
  • 損切り位置を遠くへ動かす
  • 取引量を増やす
  • 負けるたびに手法を変える
  • 疲れているのに続ける
  • 「もう一回だけ」を繰り返す

こうして一度の損失が大事故へ変わる流れは、レンジでもトレンドでも似ています。

すべての相場で通用する勝ち方を覚えるのは難しい。

でも、

「自分は、どこでこの負けを終えるのか」

は、相場が始まる前に決められます。

プロップに怒られて、強制的に撤退した話(;´Д`)

私が利用しているプロップでは、SLの設定や損失額などについてルールがあり、条件によって警告を受けることがあります。

そのときは、

「まだ戻るかもしれない」

「ここで切ったら損失が確定する」

「もう少しだけ待ちたい」

という気持ちがあっても、切らなければいけません。

正直、切った直後は悔しいです。

でも後から振り返ると、

あそこで切らなければ、その日のうちに口座の損失上限へ達していたかもしれない

ということがありました。

損切りしたことで損失は出ました。

しかし、口座を失うところまでは行かずに済みました。

一日の損失許容枠へ近づいたときは、上限へ達する前に取引をやめ、日を改める必要があります。

上限まで使ってしまうと、その時点でルール違反となり、口座が失格になる可能性があるからです。

私が利用しているルールでは、決められた更新時刻を迎えると、一日のドローダウン基準が改めて計算されます。

そのため、

「あと少しなら取り返せるかもしれない」

と無理に続け、損失枠を使い切るまで粘るのではなく、いったん撤退して日を改める方がよいことがあります。

これも、実際に経験すると理にかなっていると感じます。

負けた直後は、判断が乱れやすいからです。

その状態で、

「今日中に取り返す」

「次は取引量を増やす」

「もう一回だけ」

と続けると、一度の負けが大事故へ変わることがあります。

一日の損失上限を超えないよう、早めに取引を終えて日を改める仕組みは、単なる制約ではありません。

戦場からいったん離れ、頭を冷やす時間を作るルールでもあるのだと思います。

なお、私は普段から一日の損失上限ギリギリまで引っ張っているわけではありません。

通常はもっと手前でSLを設定しています。また、同じアイデアに基づくポジションのリスクが一定の割合へ達した段階で、損失上限よりも前に警告される仕組みもあります。

一日の損失上限は「そこまで使ってもよい枠」ではなく、到達すると口座を失う可能性がある最終防衛線です。

※損失上限や計算方法、ドローダウンの更新条件は、プロップファームやプランによって異なります。ここでは特定のサービスを推奨するものではなく、私自身が撤退ルールの必要性を実感した例として紹介しています。

自分で「これ以上は戦わない」を決める

プロップのように外から止めてくれる仕組みがない場合は、自分で撤退線を決める必要があります。

例えば、

  • 一回の取引で想定する損失を事前に確認する
  • 一日の損失が自分の基準へ近づいたら終了する
  • 損切り直後には、すぐ入り直さない
  • 相場が理解できなくなったらチャートを閉じる
  • 眠い、焦っている、取り返したいときは取引しない

具体的な金額や割合に、一律の正解はありません。

資金量、経験、取引方法、商品の値動きによって、許容できる範囲は異なります。

重要なのは、損失が出て感情的になってから考えるのではなく、落ち着いているときに撤退する条件を決めておくことです。

損切りは「討ち死に」ではない

損切りをすると、その取引では損失が確定します。

だから、損切りを「負けではない」と無理に美化する必要はありません。

損切りした。

その一戦では、損失が出た。

でも、一回の取引で損失を出すことと、資金や口座を失って市場から退場することは同じではありません。

戦上手と呼ばれる武将も、すべての合戦で勝ったわけではありません。

不利な戦場では引き、兵を残し、態勢を整える。

戦う場所と時を選ぶことも、戦いの一部だったはずです。

FXでも、資金と気持ちが残っていれば、また考えることができます。

自分が理解できる相場を待つこともできます。

今日覚えて帰ること🐥

相場が変わったとき、すぐに武器を増やさない。

武器を変えるなら、まず一度戦場から離れて状況を確認する。

分からない戦場では、戦わなくてもよい。

勝ち方を探す前に、自分が撤退する条件を決めておく。

損失を小さく終えれば、また学び直すことができます。


損切りした。
その一戦には負けた。

でも、兵が残っていればまた戦える。

FXは逃げてもええ。

また考えられるんだから。

本当の負けとは、討ち死にである(;´Д`)


※この記事は、相場環境の変化と資金管理について考えるための学習内容です。特定の売買方法、損切り幅、取引量、プロップファームなどを推奨するものではありません。FXには損失のリスクがあります。実際の取引は、利用するサービスの契約条件やリスク説明を確認したうえで、ご自身の判断により行ってください。